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『パース』と呼ばれる建築物などを立体的に表現した完成予想図。

 

まだ世の中に存在しないものを、作り始める前の段階でお客様に工事の承諾をいただく必要のある建築の世界においては、お客様と設計者が共通のイメージを持つ上で大変重要な図面であると云えます。

 

 

 

先月オープンを迎えた「カットステージ・シバタ」様の工事も、

道路際に貼り出していた完成予想図に、工事が進むにつれ建物がどんどん近づいていき、お客様から「パースと同じように出来てきましたね！」と言っていただくと、

工事を進めていく上で、”お客様と一緒に目標に向かっている”という心地よいモチベーションとなります。

 

またパースには、平面図などの専門的図面を三次元の絵としてお客様に分かり易くお伝えするという役割の他に、もう一つ、設計を進める段階で設計者として建物のバランスをみたり、部屋のボリューム感を検討したり、もっと細かい部分では建築の世界では『納まり』と呼ばれる、壁と屋根・土台などの接合部をどう処理していくか（納めていくか）といった部分も立体的に検討して、より美しく、より機能的な建物にしていくのに役立てています。

 

 

 

そんな風に時間をかけて作られたパースに建物を近づけてゆく工事作業は、

出来るだけ妥協しないで工事を進めてゆくという事のような気がします。

 

パースに込められたお客様の思い、設計時の気持ちを忘れず

少々面倒な『納まり』にも挑戦して、

これからもパースに近づける努力を続けたいと思っています。

 

 

 

 

staff   O.Hirose